日朝友好の集い/各氏の講演
2024年05月01日 09:11 交流国際情勢の変化を踏まえ、朝・日友好へ
金日成主席生誕112周年記念日朝友好の集い(4月27日、東京中高)では、国際政治学者の浅井基文さん(元外務省中国課長)と、朝鮮大学校教育学部長の金陽昇さんが講演した。講演を通じて参加者らは、朝・日関係を激変する国際情勢の中で捉え直すとともに、朝・日友好運動の一環として取り組まれる朝鮮学校支援活動を進めるうえで踏まえるべき民族教育の歴史と現状について学んだ。(まとめ・金淑美、李紗蘭)
「情勢は朝鮮に有利」
浅井基文さんは、「朝鮮半島をめぐる国際情勢は圧倒的に朝鮮に有利に展開し始めている」との認識の下、将来を見据えた日朝関係正常化の推進について説いた。
浅井さんは、国際秩序が米国の一極支配から多極化へと向かう肯定的な変化の中で、朝鮮半島ではかつての「朝鮮対日米韓+中国、ロシア」の構図から「朝中ロ対日米韓」の構図に変化しているとし、その変化の背景について金正恩総書記の訪中(2018年)、訪ロ(19年)によってもたらされた朝中、朝ロ関係の劇的発展を挙げた。