米国の対ウクライナ支援を非難/朝鮮外務省次官、国防省局長が談話
2024年04月30日 08:00 対外・国際朝鮮外務省の任天一ロシア担当次官は4月24日、米国の対ウクライナ軍事支援を非難する談話を発表した。
談話は、米議会が23日に610億ドル(約9兆6千億円)規模の対ウクライナ追加軍事支援予算を成立させたことについて触れ、これは「戦場で守勢に陥ったウクライナを引き続き駆り立て、ロシアに戦略的敗北を与えようとする米国の下心に変わりがないことを再度実証した」と述べた。また、米国の対ウクライナ支援の裏には、米国の「軍需独占体の腹を肥やす一方、ゼレンスキー一味を対ロシア抑止戦略実現の道案内、手先としてさらに縛りつけようとする凶悪な企図が潜んでいる」と指摘。そのうえで、「米国の追加軍事支援法案はウクライナで日増しに劣勢に追われるゼレンスキー一味の恐怖を一瞬だけでも解消し、風車に向かって突進する覚醒剤にすぎない」と本質を突いた。
朝鮮国防省の軍事対外事業局長は28日に談話を発表し、米国がウクライナに対して長距離ミサイルを秘密裏に供与したことについて警告を送った。
24日、米国務省代弁人は、米国が3月初旬にバイデン大統領の直接的な指示によってウクライナに射程300キロの「ATACMS」陸軍戦術ミサイルを供与したと明かした。これについて談話は、ウクライナがロシア本土への打撃を奨励しないと長距離ミサイル供与と距離を置いていた米行政府が供与に乗り出したことで、「紛争の拡大をあおり立てる平和破壊者としての本性をいっそう際立たせた」とし、「米国が提供する長距離ミサイルは戦場の形勢を絶対に変えることができず、ゼレンスキー一味の対決狂気だけを煽ることになる」と警告した。
(朝鮮新報)