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10回目の4.23アクション/スタンディングデモ、28日にはフェス開催

2024年04月26日 15:08 歴史

性奴隷制の真相究明と謝罪求める

日本軍性奴隷制の否定を許さない4.23アクションスタンディングデモ「日本軍性奴隷制サバイバーと私たちの声」(主催=在日本朝鮮人人権協会・性差別撤廃部会)が23日、東京都千代田区の内閣総理大臣官邸前で行われ、同胞、学生、日本市民ら100人が参加した。デモは、オンラインで配信され、50人が視聴した。

10回目となる4.23アクションが行われた

4月23日は日本軍性奴隷制被害者である裴奉奇さんが、初めて自身の顔を出してその被害について告発した証言が朝鮮新報に掲載された日(1977年)だ。毎年この日に際してさまざまな形で行われてきた4.23アクションは、今年で10回目を迎えた。今回のアクションは、スタンディングデモ(23日)とフェス(28日)の形式で企画された。

デモではまず、裴奉奇さんの証言告発に尽力した元総聯沖縄県本部活動家の金賢玉さん、朝鮮日本軍性奴隷および強制連行被害者問題対策委員会、米国の在日コリアングループ及び日本にルーツがある人々のグループである「Eclipse Rising」と「Nikkei Decolonization Tour」から寄せられた連帯メッセージが読み上げられた。

続いて、5人の青年たちが日本軍性奴隷制被害者である李福汝さん、金大日さん、金英実さん、吉元玉さん、裴奉奇さんの証言を朗読し、日本軍性奴隷制に関する▼日本政府による事実認定、▼真相の究明、▼公式の謝罪、▼法的な賠償、▼責任者の処罰、▼歴史教育―などを求めた。

5人の青年たちが日本軍性奴隷制被害者である李福汝さん、金大日さん、金英実さん、吉元玉さん、裴奉奇さんの証言を朗読した

朝青渋世支部の金彩実さんは、1944年の11月に那覇に、その後渡嘉敷島に連行された裴奉奇さんの証言を朗読し、裴さんが強いられた肉体的・身体的苦痛を訴えた。金さんは、「被害者たちの人生から清々しい気持ちで生きる時間をすべて奪った、その事実は到底許容できるものではない。(日本政府が)私たち朝鮮人や女性にしてきたことから目を背けないで」としながら「日本政府が、戦争責任を果たすまで、私たちはずっとハルモニたちのことを忘れない」と日本政府の責任を追及した。

証言朗読が終わると参加者らは、「日本軍性奴隷制の否定を許さない」「日本政府は被害者たちに謝れ」「これ以上被害者たちの尊厳を傷つけるな」などのシュプレヒコールを叫んだ。

参加者は最後に、2022年に制作された4.23アクションソング「ナララ(蝶となれ))」を歌い、日本軍性奴隷制サバイバーたちを記憶し、サバイバーたちの尊厳回復のために共に闘う意志を共有した。

10回目となる4.23アクションが行われた

28日には、パネル展示やアートワークショップ、音楽ライブなど多様な企画を通じて日本軍性奴隷制問題を考え、語るフェスが11時30分から東京都中野区のnankano fで行われる。

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(安鈴姫)

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