〈在日発、地球行・第3弾 13〉共に志向した自力更生の路線/タンザニア
2024年03月05日 09:00 在日発、地球行
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正式名称:タンザニア連合共和国。首都:ドドマ。人口:約6941万人。国土面積:約94.5万平方キロメートル(朝鮮民主主義人民共和国の約8倍)。言語:スワヒリ語(国語)、英語(公用語)。民族:スクマ族、ニャキューサ族、ハヤ族、チャガ族、ザラモ族など約130民族。渡航方法:朝鮮籍の筆者はe-Visa(電子査証)をオンライン申請し1週間で取得(50$)。2022年10月にジンバブエから飛行機で渡航。

「チョンリマ」と「チュチェ」
アフリカ南部のモザンビークとジンバブエを旅して回った後は、飛行機でアフリカ大陸を北上しタンザニアを目指した。タンザニアは、ドイツや英国の支配下に置かれた大陸部のタンガニーカ共和国、インド洋上の島ザンジバルがそれぞれ独立し、1964年に合邦してできた連合共和国である。大陸部には、サファリの聖地とも呼ばれる動物保護区が数多く存在。また、かつて奴隷貿易の拠点として栄えたザンジバル諸島は、美しい石造りの街並みやサンゴ礁を持つアフリカ随一のリゾート地として有名だ。
これらの観光スポットとは別に、足を運びたい場所が2カ所あった。しかし、滞在日数が限られているため、両方を訪ねることは難しい。インド洋に面した国内最大の都市、ダルエスサラームにたどり着いた筆者は二者択一に迫られていた。
ひとまず、昼時の街を散策した。かつて首都であったダルエスサラームは経済と流通の中心地。人口増加が著しいこの街では、高層ビルが点在する商業エリアの発展ぶりに驚かされた。一方で、車やバイクの洪水が引き起こす交通渋滞に、すぐに辟易としてしまった。
〈在日発、地球行・第1弾 1〉聖地で見た現実/インド
〈在日発、地球行・第1弾 2〉「値切り戦争」勃発/ベトナム
〈在日発、地球行・第1弾 3〉ブラザーと立てた誓い/イラン
〈在日発、地球行・第1弾 4〉大自然に時を忘れ/モンゴル
〈在日発、地球行・第1弾 5〉一期一会に乾杯/カンボジア
〈在日発、地球行・第1弾 6〉美味、珍味に興味津々/グルメ編
〈在日発、地球行・第1弾 7〉灰となりガンジス川に/インド
〈在日発、地球行・第1弾 8〉肌で感じた朝鮮の「風」/モンゴル
〈在日発、地球行・第1弾 9〉死と隣り合わせで/カンボジア
〈在日発、地球行・第1弾 10〉中毒にご注意を/イラン
〈在日発、地球行・第1弾 11〉本当に「ズゲール」?/モンゴル
〈在日発、地球行・第1弾 12〉バックパックとプライドを背負い/一人旅で自問、再び出発点へ
〈在日発、地球行・第1弾 13〉異国の日常/写真特集
〈在日発、地球行・第2弾〉“人間の力強さ”を追いかけ/瞳の向こうに広がる風景
〈在日発、地球行・第2弾 1〉世界一過酷な地で見つけたもの/エチオピア
〈在日発、地球行・第2弾 2〉あの日を懐かしむアラフォー世代/エチオピア
〈在日発、地球行・第2弾 3〉朝鮮と国交断絶、民心はいかに/ヨルダン
〈在日発、地球行・第2弾 4〉暴虐非道にも折れぬ尊厳/ヨルダン
〈在日発、地球行・第2弾 5〉今も息づく先代の精神/キューバ
〈在日発、地球行・第2弾 6〉幾人もの「同志」現る/キューバ
〈在日発、地球行・第2弾 7〉抑圧と困難を生き抜く/キューバ
〈在日発、地球行・第2弾 8〉治安の悪さは世界一!?/ベネズエラ
〈在日発、地球行・第2弾 9〉いまだ革命の途上に/ベネズエラ
〈在日発、地球行・第2弾 10〉自分たちの運命は、自分たちの力で/ベネズエラ
〈在日発、地球行・第2弾 11〉海を渡れば「普通のこと」/ラオス
〈在日発、地球行・第2弾 12〉癒えぬ戦争の爪痕/ラオス
〈在日発、地球行・第2弾 13〉代えがたい豊かさ/ラオス
〈在日発、地球行・第3弾 1〉横たわる経済構造のジレンマ/モザンビーク
〈在日発、地球行・第3弾 2〉悠然と佇む金日成通り/モザンビーク
〈在日発、地球行・第3弾 3〉大国に与しない主体性/モザンビーク
〈在日発、地球行・第3弾 4〉銅像に見るアフリカの眼差し/モザンビーク
〈在日発、地球行・第3弾 5〉過去の希望と、今日の現実/モザンビーク
〈在日発、地球行・第3弾 6〉運命を共にした記憶/モザンビーク
〈在日発、地球行・第3弾 7〉搾取の歴史踏まえた評価/ジンバブエ
〈在日発、地球行・第3弾 8〉今なお残る人種隔離の遺産/ジンバブエ
〈在日発、地球行・第3弾 9〉朝鮮が手がけた国家的記念碑/ジンバブエ
〈在日発、地球行・第3弾 10〉両国を結びつける共通項/ジンバブエ
〈在日発、地球行・第3弾 11〉脱欧米路線の加速/ジンバブエ
〈在日発、地球行・第3弾 12〉胸の奥にしまう反英感情/ジンバブエ
〈在日発、地球行・第3弾 13〉共に志向した自力更生の路線/タンザニア