ハンセン病元患者宿泊拒否事件から20年
2024年03月20日 08:00 社会を知る~今週のnewsトピック~日本社会や在日同胞を取り巻くニューストピックを週に一度、紹介する。
ハンセン病元患者宿泊拒否事件から20年
2003年11月、熊本県阿蘇郡南小国町の宿泊施設で、元ハンセン病患者の団体が不当に宿泊を拒否される事件が起きた。
当時、菊池恵楓園(熊本)の入所者18人と付き添いの4人は、「ふるさと訪問事業」(故郷から引き離されたハンセン病療養所入所者へ里帰り支援を実施する各県・自治体の活動)に参加していた。しかし、宿泊日の一週間前になって、施設側は「ハンセン病の元患者は宿泊させることはできない」「他の宿泊客に迷惑がかかる」などとし、団体の宿泊を拒否した。事件後、入所者自治会に「ホテルに行くよりも早く骨壺に入れ」などの誹謗中傷が殺到した。