力を結集し遺骨発掘へ/長生炭鉱水没事故82周年犠牲者追悼集会
2024年02月08日 09:33 歴史3日、山口県宇部市で長生炭鉱水没事故82周年犠牲者追悼集会が行われた。「長生炭鉱の水非常を歴史に刻む会」(以下、「刻む会」)が主催したこの日の集会に、総聯山口県本部の李秀福委員長をはじめとする県内外の同胞、「刻む会」のメンバーや犠牲者遺族、日本市民ら約130人が参加した。
1942年2月3日、宇部市の長生炭鉱で水没事故が発生し、坑内で労働を強いられていた136人の朝鮮人が命を落とした。犠牲者たちの遺骨は82年が経った現在も発掘されておらず、冷たい海底に沈んだままだ。
追悼集会の第1部は、追悼ひろばで執り行われた。参加者らは追悼碑の前で、犠牲者に黙とうを捧げ献花した。
李秀福委員長は来賓のあいさつで、「歴史を克服するためにも、一日も早く犠牲者の遺骨を故郷に帰し、かれらの怨恨を晴らさなければならない。『刻む会』と遺族、そして在日同胞が連帯し共に歩んでいこう」と力強く語った。
宇部市総合福祉会館で行われた第2部では、大椿ゆうこ・参議院議員(社民党副党首)やジャーナリストの安田浩一さんが登壇した。
この日、参加者たちは昨年12月に行われた遺骨発掘をめぐる日本政府との意見交換会で得た成果について確認し、今後の遺骨発掘に向けまずは「坑口を開ける」ために力を結集させることを誓った。
(康哲誠)