多分野における2国間協力の展望/駐朝鮮ロシア大使のインタビュー、ロシアメディアへ
2024年02月17日 07:00 対外・国際アレクサンドル・マツェゴラ駐朝ロシア大使がロシアのタス通信(7日)、RIAノーボスチ通信のインタビュー(10日)に答え、幅広い分野における朝ロ間協力の展望などについて語った。
マツェゴラ大使はRIAノーボスチ通信とのインタビューで、朝鮮半島において軍事的緊張状態が高まっている原因は米国とその衛星国の破壊的で挑発的な政策にあると指摘。そのうえで、5億人以上の総人口を持ち、圧倒的な産業、技術、経済的優位性を持つ米日韓の「太平洋連合」によって、朝鮮は軍事的、政治的、経済的圧力を受け続けていると述べた。また、米国は朝鮮が孤独ではないことを理解しなければならないとし、米国は冷戦時代の慣習を復活させ東アジア地域にブロック対立を押し付けているが、ロシアと中国は国際的な課題に前向きに取り組んでいくと語った。
また朝ロ経済協力と関連してマツェゴラ大使は、昨年11月にロシアのコズロフ天然資源相が訪朝した際、朝ロ共同の炭化水素の海洋探査を行う計画が発表されたことに関する質問に対し、「ロシアの専門家たちは朝鮮近海が炭化水素発見の可能性という観点から興味深い場所であると考えている」と明かした。朝鮮におけるロシア人観光プログラムに関しては、「朝鮮には驚くほど美しい場所がたくさんあり、ロシア人観光客の注目を集めることは間違いない。コロナ対策のため朝鮮への定期便はまだ再開されていないが、今後数カ月のうちにこの問題は解決され、朝鮮への旅行がより容易になるはずだ」と語った。