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千里馬クラブ、準決勝で惜敗/第31回全国クラブラグビー

2024年02月06日 14:30 スポーツ

白と臙脂のユニフホームが千里馬

第31回全国クラブラグビーフットボール大会の準決勝が4日、パロマ瑞穂ラグビー場(愛知県)で行われ、社会人ラグビーチームの大阪闘球団「千里馬クラブ」(大阪、以下、千里馬)が神奈川タマリバクラブ(神奈川、以下、タマリバ)に7-13で惜敗した。

前回大会で準優勝の成績を収めた千里馬は今大会にシードとして出場(2年連続16回目)。1月21日に行われた2回戦では、駒場WMM(東京)を49-17で下し、準決勝に臨んだ。

当日、会場の空は澄み渡り、芝生の状態も良好。選手らは持ち前のフィジカルを存分に発揮し、お互い譲らぬ展開に。両チーム無得点のまま、刻一刻とハーフタイムが迫った。

前半33分、千里馬は相手のハイパントをキャッチした南紀成選手(FB)が自陣から敵陣22m内へのタッチキックを成功させ、一気に前線を上げた。インゴール前で激しい攻防戦が繰り広げられる中、千里馬はアドバンテージを貰い、マイボールスクラムを獲得。相手を押し崩した勢いそのままに右サイドへとボールを展開し、最後は大橋由弥選手(SH)がフェイクパスで空いた隙を破り、トライを奪った。ここでキックを成功させ、試合は7-0で後半へと移った。

7点ビハインドのタマリバは後半9分と19分にPGを立て続けに成功。両チームの点差が1点差まで迫る中、千里馬も29分にPGのチャンスを得たが失敗に終わった。

このまま千里馬が逃げ切るかと思われたが、タマリバは41分に中央での集団戦から猛進をかけ、ゴールラインに肉迫。何としても死守したい千里馬だったが右サイドのスペースに走りこまれ、逆転トライを献上した。千里馬が最後の猛攻を仕掛けるも、7-13でノーサイドとなった。

メンバーの家族の他にも、地域同胞などが応援に駆け付けた。

千里馬の韓裕樹選手兼監督は「『3年で日本一』という目標を実現できず、ふがいない気持ちだ」としながらも「最強のチームになれなかったが、3年間で最高のチームにすることができた。次は必ず勝てるチームにしたい」と意気込む。同胞たちに恩返しをしたいという韓監督は「最後はみなで笑いたい」と語り、新時代を拓く決意を新たにしていた。

タマリバの迫田泰英主将は「ディフェンスを中心に堅実なプレイを心掛けた。しかし、スクラムでペナルティを取られるなど、想像以上の強さに苦しめられた」と語った。

(文・高晟州、写真・盧琴順)

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