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選手への人種差別発言相次ぐ

2024年01月24日 12:51 社会を知る~今週のnewsトピック~

日本社会や在日同胞を取り巻くニューストピックを週に一度、紹介する。

選手への人種差別発言相次ぐ

20日に行われたイタリアのサッカーリーグ・セリエAのACミランとウディネーゼとの試合中、一部のサポーターが人種差別的なチャント(サポーターが応援のときに歌う歌のこと)を歌ったとして、試合が一時中断された。

被害を訴えたのは、ACミランのGKマイク・メニャン。ミランの先制後、メニャンは主審に人種差別的なチャントを受けたことを主張し、試合続行を拒否。主審もすぐにこれを受け入れ、試合は中断となった。メニャンをはじめとするミランの選手たちは、ピッチから一時退くも、10分後に試合が再開された。

地元紙の取材にメニャンは、「猿の鳴き真似」が聞こえたとし、「このような状況でサッカーはできない」と中断の理由を語った。

イタリアサッカー連盟(FIGC)は、人種差別撤廃を目指し、2023年に新ルールを導入した。ガイドラインでは、肌の色、人種、宗教、民族的出身に関連する理由を含め「ある個人またはグループの人間としての尊厳を侮辱した者は、少なくとも10試合の出場禁止、または適切と考えられるその他の制裁を受ける」としている。

日本でも選手に対する差別的発言が起きている。サッカー日本代表で、ガーナ人の父と日本人の母を持つGKの鈴木彩艶選手は、22日、現在開催中のアジア杯の1次リーグで複数の失点を許していることから、一部サポーターから人種差別的な発言を受けていることを明らかにした。

JN.1 株が世界に急拡大

世界保健機構(WHO)事務局長は10日、記者会見で新型コロナウイルスJN.1が世界的に急速に広がっていると憂慮を示した。

事務局長は、昨年12月に新型コロナウイルスにより世界的に1万人近くが死亡し、11月に比べ入院患者数は42%、集中治療を受けた患者数は62%増加したと明らかにしながら、たとえ新型コロナウイルスがこれ以上、世界的な保健非常事態を招かないとしても、依然として変異しながら広がり、人びとの命を奪っていると警鐘を鳴らした。

JN.1 株はオミクロン亜種の最新株として知られている。WHOは昨年12月19日にJN.1株を「注目すべき変異株」に指定した。従来株よりも重症化しやすいという証拠は今のところないという。

インド、中国、イギリス、米国などで急速に拡大しており、日本では11月下旬からじわじわJN.1 株に置き換わり、12月中旬から急速にその割合が急上昇。12月31日時点でJN.1の割合は45.1%で、「主要株」となっている。

一方、労働新聞など朝鮮のメディアはJN.1 株が各国で広がっている事実を随時伝えている。

衆院議員の差別発言に抗議

13日、自民党の杉田水脈衆院議員に抗議する集会が北海道で開かれた。

杉田氏は在日朝鮮人やアイヌ民族に対する差別発言で、法務当局から人権侵犯認定を受けている。約180人が参加した集会では「早急な対策を講じさせる責務はマジョリティーにこそ課せられている」とする声明が採択された。

一方、同日に立憲民主党の中谷一馬衆院議員は、X(旧ツイッター)にて、「(レイシストと)付き合わないという発想自体がある意味では差別であり、排除」と主張し、差別的言動を繰り返す人と交流する姿勢を正当化した。これに対し、SNS上でバッシングが巻き起こった。中谷議員は15日、記者団の取材に応じ、「差別を容認するものではない」と釈明した。

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