〈学美の世界60〉多種多様な表現/金洸秀
2024年01月23日 18:13 寄稿この世界で約80億という人間が生きているが、全く同じ人間が存在しないように、絵による表現も80億、粘土による表現も80億と、色々な形の表現がまるで生き物のように存在している。人類が誕生し、他人とコミュニケーションする過程で様々な形に変化していった表現が、コミュニケーションの領域を越え、イメージや自分を表現するといった自由な形にまで進化していった。そして今もなお、止まることもなく各地で進化しつづけている。その表現を行いつづける人類にすごさや、パワーを感じる日々である。
毎年夏に行われる学生美術展覧会の審査では、子どもたちの表現に圧倒され、なぜこのように描けるのか?と驚かされるばかりである。その過程で気づかされたことは、「同じモチーフでも、決して同じ作品にならないのは、そこに自分らしさを表現するからである」ということだ。
初級部低学年の体育の授業で行われる縄跳びは、好き嫌いがハッキリした運動の一つだと感じる。上手に跳べる子は後ろ飛び、交差飛びなど、色々な技をチャレンジするが、苦手な子は前飛びでも嫌がることが多い運動だ。