〈成人式2024〉福岡/先代のバトン受け継ぐ決意
2024年01月12日 15:11 暮らし・活動7日、福岡市内の施設で、同胞新成人を祝う祝賀宴(主催=朝青福岡県本部)が行われた。2024年に20歳を迎える12人の同胞青年たちとその家族、総聯福岡県本部の李周学委員長、九州初中高の趙星来校長、福岡初級の朴廣赫校長をはじめ83人の同胞が参加した。
来賓の祝辞、祝電の紹介に続き、新成人の名前が呼び上げられ、記念品が贈呈された。
恩師に宛てた感謝の手紙を鄭暉龍さん(福岡天神医療リハビリ専門学校)が朗読し、新成人から恩師らへ花束が手渡された。
都滉世さん(朝鮮大学校・政治経済学部)が、新成人代表のあいさつをした。都さんは両親や地域同胞、母校へ感謝の意を表し「先代たちが継承し、守り抜いてきたバトンを受け継ぎ、祖国と同胞社会の発展に貢献したい」と決意を語った。
祝賀宴では、クイズ大会や抽選会のほか、新成人たちが歩んできた20年間を振り返る映像も上映された。また、福岡朝鮮歌舞団と新成人たちが舞台にあがり、歌と踊りを披露。その後、参加者たち全員で統一列車を成し、皆で地域の慶事を祝った。華やかな雰囲気の中で行われた祝賀宴では、参加者たちの顔から笑顔が絶えなかった。
幼稚班から高級部まで九州学区内の朝鮮学校に通った朴蓮鳳さん(九州内の通信制大学)は「ウリハッキョは幼い頃から多くの愛を与えてくれた」と話す。また「いつも私の意見を尊重し、支えてくれた母に感謝を伝えたい」とし「言動に責任を持つことができる大人になる」と抱負を語った。
朴さんと朴さんの妹(九州初中高・高級部)を朝鮮学校に送りながら、女手ひとつで子育てをしてきた母親の高英淑さん(51)は「朝鮮語をはじめ、民族の文化を学べるウリハッキョの自然な環境下で、不自由なく娘が育ってくれた」と喜び、「娘には、自分を愛し、周囲に良い影響を与えられる人になって欲しい」と朗らかに笑った。
(朴忠信)