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〈学美の世界59〉思考と心象のリアリズム/朴一南

2023年12月08日 08:57 寄稿

今回50回記念展を迎える在日朝鮮学生美術展(学美)は、コロナ禍を乗り越え今年ようやく4年ぶりの中央審査会が行われ、授業作品優秀賞や中高クラブ作品から金銀銅と特別金賞が選ばれた。

学美は一般的な学生(児童、生徒)たちの美術公募展と違い、表現の名のもと多種多様な作品が出品され、それを当然のように受け入れ審査をする。

本連載「学美の世界」でも紹介されたように一般的な美術教育の文脈と違うプリミティブ(原始的)アートの強い造形性を文脈に持つとされるアールブリット(生の芸術)のような作品から、高級部生ながらすぐにでも起業できそうな緻密な設計プランを作品とする表現など一般的な美術公募展では取り扱わないようなジャンルの作品まで既存のクラブ作品と同じ土俵で審査をする。

中には圧倒的な造形力と心象表現で挑んでくる作品もある。

クラブ作品の中から、惜しくも受賞は逃したものの特別金賞に値する秀作を紹介する。

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