ガザ地区のいま―、占領、封鎖、構造的暴力/明学大で緊急シンポ
2023年11月13日 08:52 対外・国際緊急シンポジウム「とどまることを知らない暴力〜私たちが今ガザで目にしていること〜」が7日、明治学院大学国際平和研究所(PRIME)と赤十字国際委員会(ICRC)駐日代表部の共催の下、東京・港区の明治学院大学内で行われた。対面・オンラインで約500人が参加し、関心の高さをうかがわせた。
「生存不可能な非人間的状態」
10月7日に始まったハマスによる奇襲攻撃への報復として、イスラエルはパレスチナ・ガザ地区に対する無差別的なジェノサイドを敢行している。戦闘開始から7日で1カ月となったが、ガザ地区で1万人以上の犠牲者を生んでもなお、停戦の見通しは立たない。国際社会の是認の下で行われるイスラエルによるガザ地区への過去最大規模の破壊行為と殺戮、そして北部への侵攻からは、イスラエルが長年にわたってガザ地区に対して行ってきた軍事占領、封鎖、殺戮の最終段階として、ガザ地区をハマスから奪取し掌握せんとする企図が透けて見える。