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〈第45回コマチュック〉勝利の女神はどこに微笑む

2023年11月10日 19:13 スポーツ

現地記者レポート(2日目)

第45回コマチュック大会2日目。

本選部門では1部(12チーム)、2部(11チーム)リーグが、育成部門(18チーム)では予選リーグが行われた。

初日目の快晴とはうって変わって、この日は雨が降りしきるなか、キックオフのホイッスルが鳴った。

本選で準決勝に進めるのは、1部リーグ(4つのグループ)で1位通過したチームのみ。各グループ3チームによる総当たり戦では、1敗でもすれば準決勝進出に大きく後退する。負けられない戦いに、ピッチには緊張感が漂った。

1部のなかでも、群を抜いた安定感で準決勝進出を決めたのは、東京第3・第9と、東京第1(ㄱ)の2チームだった。

1組に所属する東京第3・第9は、初日目の予選リーグで総得点20を叩き出した高い攻撃力を誇る。1部リーグでも強みをいかんなく発揮し、同組の西播を3-1で、カンソンを2-0で撃破。危なげなく1位通過を決めた。他方で2組に所属する東京第1は、セッピョルを3-0で、昨年ベスト4の尼崎・伊丹を8-0で下し、こちらも難なく4強入りを果たした。

一方で混戦を極めたのは、3、4組だった。

3組は、予選リーグ3戦全勝の京都・滋賀(ㄱ)、ここまで無失点を誇る大阪(ㄱ)、劇的な勝利で1位通過を決めたムジゲの組み合わせとなった。

京都・滋賀、大阪の両チームはともにムジゲに勝利。1位通過をかけた両チームの直接対決は、ムジゲを7-0で下した大阪(京都は6-1で勝利)が、得失点差で優位に立った。

大阪は引き分け以上で1位通過となるなか、両チームの試合は拮抗する。是が非でも勝利を収めたい京都・滋賀は何度も攻撃を仕掛けるも、大阪のディフェンス陣に阻まれた。そんななか、大阪はPKを獲得し、先制点を挙げ展開、精神的にも優位に立つ。一方の京都・滋賀も意地を見せ、試合終了間際に1点をもぎ取り同点に追いつく。しかし、京都・滋賀の同点弾もむなしく、大阪のベスト4進出を告げるホイッスルが鳴り響いた。

埼玉、神奈川、北大阪が属する4組も得失点差勝負となった。予選リーグともに2勝1分けの埼玉と神奈川は、1-1の痛み分け。神奈川は続く北大阪に3-0で勝利し、神奈川の準決勝進出は、埼玉と北大阪の結果に委ねられた。埼玉が北大阪を4点差以上で破った場合は埼玉が、両者引き分けの場合は神奈川が、北大阪が埼玉に勝利した場合は、神奈川との得失点差、直接対決の結果によって、1位通過が決まる複雑な構図となった。試合は予選リーグで16得点を叩き出した埼玉が8-0で圧勝し、2年連続のベスト4入りを決めた。

準決勝では東京第3・第9と大阪、東京第1と埼玉が対戦する。

他方で2部は西東京(5組1位)と名古屋(2位中1位)、東京第4・第5(6組1位)と東京第2・第6・千葉(7組1位)が対戦する。

育成部門の準決勝は京都・滋賀(ㄱ組1位)と東大阪(2位中1位)、埼玉(ㄴ組1位)と東京第1(ㄷ組1位)の顔ぶれとなった。

あす最終日の第1試合は9時すぎにキックオフ予定だ。

(文・全基一、写真・盧琴順)

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