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〈杭州アジア大会〉総聯選手団・宋修日団長への一問一答

2023年10月25日 08:00 スポーツ

祖国と同胞に力と勇気を-同じ使命を担う同志

ボクシング選手団と共に梁章太選手の試合を応援した

5年ぶりの国際総合スポーツ大会となる第19回アジア競技大会(9月23日~10月8日、中国・杭州)で朝鮮選手団は、金メダル11個を含む39個のメダルを獲得し、躍進を見せた。大会には在日同胞5選手も出場した。祖国の関係者、選手らと寝食を共にしながら大会を走り抜いた総聯選手団の宋修日団長(在日本朝鮮人体育連合会事務局長、朝鮮大学校体育学部学部長)に話を聞いた。(まとめ・全基一)

-大会期間、選手村で朝鮮の選手、関係者らと交流を深めながら、金メダリストを含む朝鮮選手たちの現地取材に尽力してくれた。

朝鮮新報の取材をサポートし、現地から記事と写真を送るという役割を与えられなければ朝鮮の選手たちと密にコミュニケーションを取ることができなかったかもしれない(笑)。取材を通じて朝鮮の選手たちがコロナ禍の4年半、国際大会に出場できない悔しさを乗り越え、国旗を一番高い所に掲げるという来るべき栄光を目指して血の滲む努力をしてきたことがわかった。

かれ、かのじょらの言葉の端々から今大会が待ちに待った大会だったとひしひしと伝わった。そんな中で、柔道男子のチェ・グァンジン選手(銅メダル)の「朝鮮の柔道は弱くない」、ウエイトリフティング女子のソン・グクヒャン選手(金メダル)の「私たちの目標は世界を持ち上げること」といった言葉に、朝鮮スポーツが世界と渡り合えるというプライドが垣間見えた。

-具体的にはどのような努力を重ねてきたのか。印象深いエピソードは。

大会で世界新記録を連発したウエイトリフティング選手たちは、猛練習に励む過程で「世界記録」を何度も打ち出したこともあったそうだが、無論公式記録には残らない。選手たちは「今日(世界)記録を出したからといって、明日出せるとも限らない」(リ・ソングム選手)なか、常に精神、肉体共に最高の状態を維持して国内で実績を積んできた。

サッカー男子代表は、国内のチームと試合をこなしても難なく勝利するので、相手の人数を増やし負荷をかけて試合をしていたそうだ。主将のチャン・グクチョル選手は3試合目で鼻を骨折したが、フェイスガードもせず、決勝トーナメント1回戦、準々決勝に出場した。それほど今大会にかける思いが強かったのではないか。同胞選手たちも朝鮮選手たちの精神力の強さに驚きを隠せていなかった。

ウエイトリフティングで金メダルを獲得した選手たちとの記念写真

-大会期間、朝鮮の選手、関係者たちとは競技のほかにどのようなことを話したのか。

 朝鮮の選手、関係者とは総聯をはじめ在日同胞、朝鮮大学校、そして同胞アスリートたちの活動や近況についてできる限り共有しようと努めた。

体操のアン・チャンオク選手(金メダル)に、ある朝鮮学校では、コロナ禍で中断された祖国での迎春公演、祖国訪問を恋しく思う児童、生徒たちの気持ちを

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