〈金正恩総書記の活動・2023年9月〉国防、核抑止力の強化に拍車
2023年10月02日 10:40 共和国朝鮮創建75周年を迎え
敵対勢力の核威嚇が増す中で朝鮮創建75周年を迎えた9月、金正恩総書記は民防衛武力閲兵式や報告大会(共に8日)などの祝賀行事に参加したほか、新たに建造した潜水艦の進水式(6日)、核武力政策を社会主義憲法に公式化した最高人民会議第14期第9回会議(26、27日)で演説を行い、国家防衛力と核戦争抑止力をいっそう強化していくことを呼びかけた。また、12日から17日にかけて2019年以来4年5カ月ぶりに訪問したロシアでは、プーチン大統領と会談(13日)し、軍事施設などを訪問した。
核潜水艦化の加速を
6日、金正恩総書記は朝鮮初の戦術核攻撃潜水艦第841号「金君玉英雄」艦の進水式に参加した。
朝鮮中央通信によると、同艦は党第8回大会(2021年1月)で海軍武力強化路線の一環として示された「低費用先端化戦略」に沿って建造された。この戦略は、将来的な核潜水艦建造計画とは別途に、海軍が持つすべての中型潜水艦の武装システムと潜航作戦能力を更新し、戦術核を搭載した攻撃型潜水艦に改造しようとする構想だ。海軍の戦略と国家防衛戦略、戦争計画の軍事戦略的要求を満たせるように設計された「金君玉英雄」艦は戦術核潜水艦の標準型とされる。さまざまな威力の核発射手段を多量搭載し、水中で敵国に対して先制・報復打撃が可能で、今後は海軍の中核的な水中攻撃手段の一つとして役割を果たすことになる。