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〈関東大震災朝鮮人虐殺100年〉朝鮮学校生徒・学生らが企画展

2023年10月18日 13:34 歴史

「Revive」し、未来へ「光景」伝える

企画展「100年のRe-vive」×「光景」が29日まで開催されている。(写真はすべて崔誠圭さん提供)

関東大震災を題材にした企画展「100年のRe-vive」×「光景」が東京都墨田区のすみだ向島EXPOで開催されている。「Revive」は「再生、復興」などの意味。同展は、今年6月にあった東京中高の文化祭で、同校美術部が行った企画展「100年のRe-vive」と、朝鮮大学校美術科による企画展「光景」が共同開催される形で行われており、今月29日に最終日を迎える。

10月1日に展示が始まって以降、毎週土日にかけて開催されてきた同展の作品を通じて、100年前の関東大震災の惨禍に向き合った、次世代たちの思いに触れることができるだろう。

閑静な街中にある展示会場は家屋で、多くの来場者が訪れている

東京中高美術部の「100年のRe-vive」展では、「関東大震災100年の節目に戒厳令下での虐殺という歴史的事実、犠牲となった魂たちの復興と再生」が描かれ、朝大美術科の「光景」展では、「大震災から100年、経済発展の裏側に潜む社会的な格差、環境問題、都市再開発の影響など社会問題」について掘り下げた。「100年前の出来事を『Revive』(再生、復興)し、今を生きる私たちが向き合い、考え、100年後の未来にその『光景』を伝え」ている。(企画展のチラシ主旨文より抜粋)

展示は今週の21日・22日、来週の28・29日に行われる予定。最終日の29日には、午後1時半からアーティストトークも予定されている。

「知る」(東京中高・廉亜由 パネル、水彩、アクリル 116cm×91cm)過去に起きた出来事は聞かないと知らないまま。それらを聞き、そして、考えることで それらは生き返るのではないだろうか。(コンセプト文より)

朝高生らの作品をみた観覧者たちからは、「(当時を)経験していない生徒たちが、学校などで学んだ関東大震災朝鮮人虐殺の真実からさまざまなことをイメージし精いっぱい表現していて驚いた」「日本の大人たちが、100年前の事実にしっかり向き合い、いまの日本社会をよりよいものに変えていかねばと思った」「100年前の犠牲者の方々に寄り添った絵や彫像が素敵だった。今も、傷つけられているかもしれないあなたたちを思うと、本当に胸が痛い。100年前の過ちが、また起きることのないように、私も頑張る」などの感想が寄せられた。

(賢)

企画展「100年のRe-vive」×「光景」

今後の日程:10月21・22日、28・29日(土・日) ※29日は13時半からアーティストトークあり。

場所:@ミドリハウスとその周辺 (〒131-0046 東京都墨田区京島3-64-8)

詳細はこちらから

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