“目標は世界王者の輩出”／オム・ユンチョル、元・重量挙げ五輪、世界選手権覇者

12年のロンドン五輪で五輪記録を樹立した瞬間のようす

第19回アジア競技大会（9月23～10月8日）でのメダルラッシュが記憶に新しいウエイトリフティング競技において、朝鮮の名を世界に知らしめた五輪、世界選手権覇者がいる。人民体育人のオム・ユンチョルさん（31）だ。2019年に選手生活にピリオドを打ち、後進の育成にあたっているオムさんのウエイトリフティング人生を振り返る。

不断の努力で頂点に

オムさんは咸鏡北道清津市で労働者の子として生まれ、10歳の時から水南区域青少年体育学校（当時）でウエイトリフティング競技を始めた。人並み外れた身体能力を備え、16歳で出場した全国的な大会で1位を獲得。バーベルを一気に頭上に持ち上げるスナッチ、一旦肩の位置まで引き上げてから頭上に持ち上げるクリーン&ジャークの2種目のうち、オムさんはとりわけ後者で強さを発揮した。