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〈杭州アジア大会〉競技場に駆け付けた同胞選手の家族

2023年10月13日 09:17 スポーツ

誇らしい息子の姿/李泰河選手の母、高和子さん

サッカー男子朝鮮代表のメンバーとして杭州アジア大会に参加した李泰河選手(19番、朝大体育学部3年)を応援しようと、母の高和子さん(49)は予選リーグ2戦目のキルギス戦と3戦目のインドネシア戦を現地で観戦した。

スタジアムで朝鮮代表チームを応援する高和子さん(右)

高さんは息子が以前から朝鮮代表を目指していたが、朝鮮がコロナ禍の影響でしばらく国際大会に出場していなかったため、「朝大在学時にはチャンスがないかもしれないと思っていた。なので、息子の代表選出の話を聞いた時は驚きが先行した」と話す。

「試合観戦時は何より、ウリナラが国際舞台で堂々と戦っている姿を見て胸が熱くなった。息子がその一員となった姿を誇らしく思えたし、夢を叶えていることを羨ましくも感じた。泰河自身、試合に出られなかったことを一番悔しく思っているはず。選手としての能力だけでなく人間的にもっと豊かに成長しながら、次のチャンスに備えてほしい」(高さん)

高さんによると、観客席では朝鮮応援団がチームに声援を送っていた一方、中国人の観客たちも朝鮮選手たちがボールをキープすると歓声を上げ、シュートを打った後には拍手を送っていたという。「スタジアムに来ている人たちみなが中国の朝鮮族なのではないかと思うくらい、朝鮮に対してフレンドリーな雰囲気だった。朝鮮国旗を手にしていると見知らぬ人からフランクに声をかけられたこともあった」。今大会は高さんにとっても朝中友好に対する新たな発見を得られた機会だった。

朝鮮選手団が寄せる期待/李慧京選手の父、李相範さん

杭州アジア大会の競泳50、100mバタフライ、50m自由形に出場した李慧京選手(朝大経営学部1年)を応援しようと李選手の父、母、妹の家族3人が競技場に駆けつけた。

父の李相範さん(49)は「慧京が杭州アジア大会に朝鮮代表として出場できると聞いたときは夢のようだった。慧京にとっては5年ぶり、2度目の国際大会出場。娘の試合は数百回と見てきたので、アジア大会での試合も落ち着いて見守った」と話す。

朝鮮の選手、監督と李慧京選手家族

「共に競泳に出場した朝鮮のパク・ミソン選手とキム・ソンオク責任監督との再会もうれしい出来事だった。慧京も久しぶりの再会に喜んでいて、選手村での生活も和気あいあいとした雰囲気だったそうだ」(李さん)

李さんが現地で感じたのは、朝鮮選手団の在日同胞選手対する温かい情だ。李さんは「現地入りした初日から最終日まで大会期間に金日国体育相、オ・グァンヒョク団長をはじめとした朝鮮選手団の関係者たちが慧京をはじめとする同胞選手に大きな期待を寄せていた」と語った。

また、李慧京選手の言葉からウエイトリフティングなどの朝鮮の得意種目に対する朝鮮選手たちの熱量が並々ならぬものだと感じたという李さん。今回のアジア大会での経験を糧に、大学生活に励んでほしいと李慧京選手にエールを送った。

(李永徳、安鈴姫)

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