劇団アランサムセ結成35周年公演／20日開演、22日まで

劇団アランサムセの結成35周年公演「ノゴジリ－つばさ－」が20～22日にかけて高田馬場ラビネストで行われる。1988年に結成された劇団アランサムセはこれまで在日朝鮮人の生き様（삶）を届けてきた。

今作は17年に上演した7.4共同声明発表45周年記念作「つばさ」をひばりの古語である「ノゴジリ」をタイトルにし、脚色が加えられたものだ。

「声明発表から51年経った現状」への問題意識に端を発した今作。演出を務めた金正浩座長は、現状を問うストーリーの過程で「忘れてはいけないと言いながら忘れているもの、その理由や原因について考えるきっかけになれば」と語った。

脚本を担当した金恵玲さんは「この間、コロナ禍などの世界の変化を受けて、『分断と繋がりの物語』に作品を書き直した」とし、「北南の問題を扱いつつも万人が共感できる内容になっている」と話した。

「劇を通じて多くの観客と『忘れているもの』や『記憶しないといけないもの』を共有したい」（金恵玲さん）

公演は20日19時半～、21日14時～、19時半～、22日14時～の全４回。公演チケットは当日券4千円、前売り券3千500円、学生3千円。予約と問合せは090-4415-0339まで。

（高晟州）