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〈ウリ民族フォーラム2023 in三重〉“一丸となって未来へ”

2023年09月23日 11:32 在日同胞 総聯

17日、「ウリ民族フォーラム2023 in三重」が行われ次回フォーラムの開催地である西東京青商会の黄哲秀会長にプレートが手渡された。

「ウリ民族フォーラム2023 in三重」が17日、柿安シティホールで行われた。これに総聯中央の許宗萬議長、朴久好第1副議長兼組織局長、総聯三重県本部の金鉉二委員長をはじめとする活動家たち、中央青商会の金敏寛会長、各団体代表、県内外の同胞、出演者を含む1500余人が参加した。三重県で初となるフォーラムは、青商会を中心に一丸となって三重同胞社会と民族教育を継承し発展させることをテーマに掲げた。

 

全力を尽くして

 

フォーラムは四日市初中の児童・学生らによる合唱、三重同胞社会の歴史を振り返る映像で幕を開けた。その後、同校の児童・生徒らが来場した70歳以上の同胞らに敬意を込めて花束を手渡すと、会場は温かい拍手に包まれた。つづいて、女声重唱「あなたの瞳に」、群舞「つなぐ思い」が披露された。

第2部「繋いでいこう、三重!全力を尽くそう!」では総聯本部の曺修生副委員長、四日市初中の鄭俊宣校長、女性同盟三重県本部の朴政子委員長、朝青三重県本部の兪竜浩委員長、四日市初中オモニ会の金成華会長、中央青商会アドバイザーの文泰勝さん(朝鮮大学校政治経済学部准教授)、三重県青商会の李春成副会長がパネラーとして登壇し、三重県青商会の李春成副会長と四日市初中の朴世里教員が司会を務めた。登壇者らは三重同胞社会と民族教育を未来に繋いでいくための活動内容を報告した。

迫力満点のサムルノリから始まったフィナーレでは、農楽「青山里の豊年」が盛大に披露され、割れんばかりの拍手喝采が巻き起こった。

最後に実行委を代表して金哲奎委員長があいさつした。金委員長は関係者らに謝意を表し「今日のフォーラムは三重同胞社会の新時代へのスタートに過ぎない。明るい未来のために団結しよう。未来のための一歩を共にしよう」と先代たちの意志を継ぎ、温かい同胞社会を後世へと繋げる決意を語った。

閉幕に先立ち、ステージ上では、次回フォーラムの開催地である西東京青商会の黄哲秀会長にプレートが手渡された。

 

新たな決意を共有

 

客席の最前列で観覧した金光洋さん(25、京都市在住)は四日市初中出身だ。「いつしか心が母校から遠ざかっていた」と吐露する金さんは「第1部の映像で故李章哲元校長を回想するシーンは涙なしに見ることができなかった。民族教育の大切さを改めて実感した。若い世代も役割を全うし、みんなで同胞社会の未来を繋いでいきたい」と語った。

崔貞順さん(55、四日市市在住)は「朝青四日市支部の委員長を務める息子はこの期間、四日市ハッキョに足繁く通っていた」とし、フォーラムを通じて「地域同胞社会が一丸となって未来のために取り組んでいくという決意を感じた。同胞たちが力を合わせれば不可能はない」と話した。

「最高のフォーラムだった」と感嘆の声を漏らした李朱美さん(70、桑名市在住)は「しばらく組織と距離を置いていた」という。李さんは生徒たちから受け取った花束を胸に「これからは安心して頼れる存在として、若い世代の心の支えになっていきたい」と力を込めた。

10年前に三重県青商会が再建された当時、会長を務めていた故金正哲さんと同級生の文春基さん(50、総聯奈良県本部部長)は「かれがこの場にいたら誰よりも喜んでいただろう」と語る。文さんは「自分たちがやっていること、これからやらなければならないことを再認識できたフォーラムだった」とし、「三重は中小地域として奈良との共通点が多い。現在、奈良にはウリ幼稚班しかないが、イベントの際には同胞たちで賑わう場所だ。民族教育を支援する活動に注力することで奈良の同胞社会を活性化していきたい」と意気込んだ。

(取材班)

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