福島で合同慰霊祭/強制連行犠牲者を追悼し
2023年09月21日 08:42 歴史地続きの差別に警鐘
2023年在日朝鮮人強制連行犠牲者追悼福島県合同慰霊祭(共催=総聯福島県本部、日朝友好福島県民会議)が8月27日、福島県郡山市の東山霊園で執り行われ、県内同胞と日本市民40余人が参席した。
1995年8月15日、日朝友好福島県民会議と日朝友好県議員連盟の呼びかけで、在日朝鮮人強制連行犠牲者「追悼の碑」が建立され今年で28年。以降、合同慰霊祭は欠かさず執り行われてきた。
今年の合同慰霊祭では、はじめに、福島朝鮮学校を支援する会の住谷圭造会長による開会のあいさつ、参列者による黙とうが行われた。
続いて主催者を代表し、日朝友好福島県民会議の佐藤恒晴会長のメッセージが代読され、総聯福島県本部の張泰昊委員長があいさつを行った。
また、社会民主党福島県連合の渡辺敏雄幹事長と、福島県商工会の金宗仁理事長が犠牲者への追悼のことばを捧げた。
参列者たちは、日本社会において過去の植民地時代に対する謝罪はおろか強制連行を否定する歴史歪曲の動きが深刻化している事実と高校無償化からの朝鮮高校除外、幼保無償化からの朝鮮幼稚園除外、コロナ禍の学生向け制度であった学生支援緊急給付金からの朝鮮大学校の学生除外という一連の流れを阻止し、犠牲者の子孫である在日朝鮮人の民族権利擁護のために、より活性に活動していく決意を表した。
最後に参列者全員が献花をし、福島県平和フォーラムの菅野賢一副代表があいさつし閉会した。
【福島支局】