愛知で関東大震災100周年記念追慕祭
2023年09月12日 11:41 歴史歴史の隠ぺいと風化を危惧
「寃死同胞慰霊碑」建立75周年および関東大震災100周年記念追慕祭(主催=「寃死同胞慰霊碑」管理委員会)が1日、名古屋市千種区の覚王山日泰寺で行われ、総聯愛知県本部の徐春元委員長、管理委員会の李淑姫委員長をはじめとする同胞と日本市民ら130余人が参列した。
「寃死同胞慰霊碑」は1948年9月1日に植民地支配により離郷を余儀なくされ、異国の地で犠牲になった同胞たちのために朝連愛知県本部が建立した。碑には現在、87人の犠牲者の名前が刻まれている。
日泰寺住職の読経と焼香に続き、犠牲者の名前が読み上げられ、黙とうが捧げられた。
李淑姫委員長はあいさつで、関東大震災から100年がたった今なお真相究明がされず、歴史が隠ぺいされ事実が風化していくことを危惧した。また、朝鮮人差別が残る現代において慰霊碑を社会に正しく伝えることの意義を訴え、追慕祭とともに碑を守り抜く活動を広げてゆこうと強く訴えた。
追慕祭では文芸同東海支部会員や同胞たちが、「故郷の春」「アリラン」など、犠牲者をしのぶ鎮魂歌を捧げた。
この日、追慕祭に先立ち、日本の有志たちによる「とどけ!アリランの歌」と題した慰霊のための公演も行われた。
【愛知支局】