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多文化結び付き一色に/滋賀「みんな集まれ!ウリハッキョマダン2023」

2023年09月01日 07:00 交流

 

ステージでは多種多様な演目が披露された(写真は同校園児、児童ら)

8月27日、滋賀初級で多文化交流祭「みんな集まれ!ウリハッキョマダン2023」(以下、マダン)が開催された。昨年に続き、コロナ禍を乗り越え18回目の開催となった今回のマダン。来場者数は過去最高の1000人にのぼり、さまざまな背景を持つ人々が一堂に会し、つながりを深め合った。

今回のマダンでは、コロナ禍以降4年ぶりに運動場に舞台が設置された。同校の園児、児童をはじめ、ブラジル人学校「サンタナ学園」(愛荘町)の児童、滋賀県立大津高校吹奏楽部、地域のダンススクールや三味線サークル、京都中高民族器楽部などが出演。ステージは、朝鮮舞踊やサンバ、和太鼓など、多種多様な演目で彩られた。また、フィナーレとして舞台に上がった京都歌舞団の公演で会場は大いに賑わい、参加者は統一列車を作り、運動場を駆け巡った。

土曜児童教室「ホホホキョーシル」が歌、踊り、演奏を披露し、日頃の成果を発揮した

場内には、女性同盟滋賀県本部、滋賀県青商会、同校のアボジ会・オモニ会などの同胞団体はもちろん、滋賀県教職員組合や新和自治体など、計26の団体からの出店が並び、朝鮮料理や、ブラジル料理、ペルー・カンボジア雑貨など、さまざまな国の文化にまつわる伝統的な品物が販売された。マダンで飲食を伴う屋台が建ち並ぶのは4年ぶりのことで、魅力的な屋台が行事をお祭りムードに染め上げた。

校内では文化体験コーナーが準備された

一方、校内では、布ぞうりづくり、ミニ太鼓づくり、ポルトガル語教室、チョゴリ体験など、貴重な文化体験コーナーが用意された。参加者らは屋内外での異文化体験を思う存分楽しんだ。

知人の紹介を受け、初めてマダンに参加したある日本人家族の母親は「チョゴリ体験をした娘たちがとても喜んでいた。朝鮮文化をはじめ、多様な文化に触れられて良かった。また来年も参加したい」と感想を口にした。

今年の4月から滋賀初級の教員になった韓明礼さん(初級部2、3年担任)はこの日、マダン初参加でありながら、司会として舞台と客席を盛り上げた。韓さんは「マダンは、ハッキョにとっても地域にとってもなくてはならない行事だと身に染みて感じた。これだけ多くの人がハッキョのために主体的に取り組んでいる姿は、教員や児童たちの心の支えにもなる。マダンを継続させるためにも、滋賀初級の教員として出来ることをやっていきたい」と話した。

司会を務めた同校初級部2、3年担任の韓明礼さん

  (朴忠信)

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