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【寄稿】朝鮮学校排除コメントに対する番組制作側の責任/早尾貴紀

2023年08月12日 16:05 寄稿

早尾さんを含む有志たちは、当該報道に対する公開質問状への賛同を募り、先月13日にTOKYO MXへ提出。同26日には面談の場がもたれた。

6月19日に放送された東京メトロポリタンテレビジョン(TOKYO MX)「堀潤モーニングFLAG」内で、朝鮮学校のみを他の私立外国人学校と区別して公的教育支援から排除することを正当化する発言がコメンテーターから相次ぎ、メインキャスターの堀潤氏がその発言を批判・訂正することなく番組が放送された。

これに関しては、そもそも日本政府が高校授業無償化(高等学校等就学支援金制度)から、東京都(や多くの地方自治体)が私立外国人学校教育運営費補助金制度から、朝鮮学校のみを標的として排除していることが、重大な人権侵害であり民族差別であるということは、国連人種差別撤廃委員会やアムネスティ・インターナショナル、弁護士会などから改善勧告や批判声明などが出されてきた。

堀潤氏は、この日本政府および東京都による排除について、「子どもたちを国家間の政治的な問題に巻き込んでいいのか」という問題提起をし、また実際に朝鮮学校に足を運んで取材をした映像を流したことからも、基本的には現状が差別であって打開すべきであるという立場であろう。平壌訪問なども含めて継続的に関心を寄せて行動している。この点において、日本の主流のマスメディアのなかでは稀有な良心的報道人であると言える。

しかしその堀氏の番組内で、朝鮮学校差別が起きてしまった。

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