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〈金正恩総書記の活動・2023年7月〉戦勝70年、中ロとの結束を誇示

2023年08月08日 13:22 総書記の活動

反帝自主化で新たな勝利を

米国の侵略から朝鮮が自国を守り抜いた祖国解放戦争(朝鮮戦争)の停戦協定締結から70年。史上初めて米国が他国に膝を屈した朝鮮戦争の停戦から70年の歴史的節目を、金正恩総書記は中ロの代表らと共に祝い、反帝・自主の闘いにおける結束を内外に誇示した。

戦勝70年を祝う閲兵式で中ロの代表と共に群衆に答礼する金正恩総書記(朝鮮中央通信=朝鮮通信)

国際情勢について意見交換

朝鮮半島でいつにも増して軍事的緊張が高まる中で迎えた停戦70年。米軍の軍事偵察機が朝鮮の領空を頻繁に侵犯し、核ミサイルを搭載した米戦略原潜が1980年代以来、初めて釜山港に寄港するなど、米国は朝鮮に対する露骨な軍事的威圧行為を強行した。これに対し朝鮮は、対抗措置としての軍事行動を予告(金与正党副部長談話)し、「国家核戦力政策法令に明らかにされている核兵器の使用条件に該当し得る」(20日、国防相談話)と警告していた。

米国が朝鮮半島の緊張を煽り続ける中で迎えた戦勝70年に際し、金正恩総書記は朝鮮を訪問した中ロの代表らと閲兵式や公演、宴会などを共にしながら、戦略・戦術的協同を強化することを確認、国際情勢に対する意見を交えた。

中ロの代表らは両国首脳の親書を総書記に手渡したほか、報告大会ではプーチン大統領による祝賀演説が代読された。プーチン大統領は演説で、朝鮮戦争時に結ばれた朝ロの戦闘的友誼を踏まえたうえで、昨年来のウクライナへの特殊軍事作戦に対する朝鮮の支持表明や、国際問題における朝ロの連帯に言及。多極化秩序の確立を阻害する西側に抗する朝ロの決心について強調した。

金正恩総書記はロシア軍事代表団の団長として訪朝したセルゲイ・ショイグ国防相の滞在期間(26~27日)、ショイグ国防相と武装装備展示会、宴会や昼食会を共にし、友好を深めた。総書記は昼食会の席上、急変する国際安保環境と朝鮮半島地域の軍事・政治情勢に対する朝鮮の党と政府の評価と原則的な立場を披歴し、ショイグ国防相と多くの意見を交換した。宴会で演説したショイグ国防相は、朝鮮人民軍が帝国主義者の威嚇から祖国を守り、経済建設に積極的に寄与していると賛辞を送った。

一方、全人代常務委員会の李鴻忠副委員長率いる中国党および政府代表団との宴会の席上では、緊密な戦略・戦術的協同を通じて複雑多端な国際情勢に主動的に対処し、親善と同志的協調を新しい高い段階へ絶えず昇華、発展させていこうとする朝中両党、両国政府の立場が再確認された。

戦勝記念日控えICBM試射

戦勝記念日に先立つ12日、新型大陸間弾道ミサイル(ICBM)「火星砲―18」型の試射が行われ、金正恩総書記が現地で指導した。

「火星砲―18」型の試射が行われるのは、ICBM試射で初めて固体燃料を使用した4月以来、2回目。ロフテッド軌道で発射されたICBMの最大高度は6648.4キロ、水平距離は1001.2キロ、飛行時間は4491秒(74分51秒)だった。通常軌道で飛ばした場合、最大飛距離1万3千~1万5千キロ飛べる性能となり、米国本土全域を射程圏に収める。

ICBM試射は、米国と追随勢力の軍事的挑発行為が増大し、朝鮮半島と地域の情勢が核危機へと近づく重大な時期に、党中央軍事委員会の戦略的判断に基づいて行われた。

試射を現地で指導した金正恩総書記は、強固な自衛的核戦争抑止力、圧倒的な攻撃力を徹底的に備えた朝鮮の威力ある実状を力強く誇示したとし、戦勝70年を控えて新型ICBM試射に成功したことを評価した。

(金淑美)

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