〈戦勝70年〉“祖国があってこそ幸せがある”/受け継がれる戦勝の伝統
2023年07月28日 08:00 共和国祖国解放戦争に参加した兵士たちの精神は、次世代へと脈々と受け継がれている。参戦兵士の子どもたちにそれぞれの家庭におけるエピソードを語ってもらった。
父の魂を作品に投影
軍人作家のチョン・イングァンさん(68)は軍人たちの精神世界を反映した詩と短編小説のほか、いくつもの映画文学を創作してきた。
創作活動に励むかれの背中を押しているのは、戦争老兵であった父チョン・ホンヨプさんへの思いだ。
戦時に1211高地で戦ったホンヨプさんは、戦闘時に負った後遺症により片足を使えなくなり、傷痍軍人として退役した。ホンヨプさんは常々、子どもたちに「祖国解放戦争は、植民地期の苦しみと、(解放後の民主建設期に)本当の幸福の味を味わった人間たちが、祖国と自分たちのために戦った戦争だった」と強調したという。植民地期に小作農として生活苦に喘いだホンヨプさんにとって、解放後、金日成主席の恩恵により与えられた数千坪の土地で農作業を行った毎日は、何にも代えがたい幸福な日々だった。