〈関東大震災朝鮮人虐殺100年〉高麗博物館関係者が会見

官民一体の蛮行記す絵巻、初公開

初公開される絵巻物「関東大震災絵巻」

東京都・新宿区の高麗博物館で5日、同館関係者らによる記者会見が行われた。

会見は、同日から始まった高麗博物館の企画展示「関東大震災100年―隠蔽された朝鮮人虐殺」で初公開される絵巻物「関東大震災絵巻」（作・淇谷(きこく)）（写真）と関連したもの。同絵巻物は2021年2月、オークションに出品されていたものを、同館の前館長である新井勝紘さんが落札、その後、本展示での公開が決まった。創作年は震災から2年半後の「大正15年早春」と記されており、全長32㍍におよぶ全2巻のうち、1巻目に朝鮮人虐殺の場面が描かれた。関係者らは、関東大震災時の朝鮮人虐殺が「官民一体の虐殺」であることを示す貴重な資料だとしている。

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