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歴史の「主体」担う第三世界/HOWSで高演義さんが講演

2023年06月08日 09:50 社会

フランス文学者の高演義さんがHOWSの講座で講師を務めた

3日、本郷文化フォーラムワーカーズスクール(HOWS)が主催する2023年度前期講座シリーズ「第三世界(非同盟運動)の過去、現在、そして未来へ」の第1回講座が本郷文化フォーラムホールで行われた。フランス文学者である高演義さん(80、元・朝大外国語学部長)が講師を務めた。

アメリカ帝国主義による一極支配に陰りが見える昨今、「グローバル・サウス」という言葉がメディア報道で頻繁に聞かれるように、非同盟運動に参加する第三世界諸国の存在感が徐々に増している。反帝自主を根本理念とする非同盟運動は、1955年のアジア・アフリカ会議(バンドン会議)での成果を踏まえ、米国や西欧を中心とする西側陣営と旧ソ連などの東側陣営のどちらにも組しない運動として61年に本格的に始動した。本シリーズは、非同盟という形で結集した第三世界の諸国・諸人民の帝国主義に抗する闘いの過去、現在、未来に目を向けることで、第三世界が紆余曲折を経ながら歩んできた道のり、非同盟運動の意義を再考しようとするものだ。

初回となった今回は第三世界の「過去」をテーマにし、高さんが「非同盟思想とその歴史的活力(バンドン会議以降1960~80年代)」と題して講演した。

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