生き抜き、闘うハルモニに思う/「アリラン ラプソディ」上映会
2023年06月30日 13:58 社会6月25日、映画「アリラン ラプソディ~海を越えたハルモニたち~」が京都で特別上映された。会場には金聖雄監督と川崎市ふれあい館の関係者たち、そして映画に出演した川崎のハルモニたちが駆け付けた。会場は終始笑いと涙に包まれた。映画と上映会に携わった人々の発言を紹介する。
出演者/石日分さん(92)
私たちを支えてくれる多くの方と会えて胸がいっぱい。私がこうして長生きできているのも、ふれあい館やトラジ会(同胞高齢者交流サークル)、ウリマダンがあったから。その場では苦労話も笑い話に変えて話せる。私にとって、川崎で暮らせているのが幸せだと思える時間だ。
私たちは戦争を経験し、差別や生活苦のなか生きてきた。その経験から戦争と差別は絶対に反対だと声を上げてきた。そのことを若い人に伝えるのが私たちの仕事だと思っている。
出演者/朴根恵さん(71)
日本ではずっと働きづめで、しんどい思いをしてきた。朝鮮人差別が蔓延する日本では気楽に朝鮮語も喋れないし「余計なことを言ってはならない」と心を閉ざしていた。
そんな時、ふれあい館と出会った。私たちを支えてくれる日本人や同じ境遇の朝鮮人がいて、心が救われた。