〈朝鮮の国際情勢認識〉「米国の裏庭」脱却めざす中南米
2023年06月21日 11:33 対外・国際昨今の国際関係で新冷戦の構図が深まる中、朝鮮は対外政策において自主的な立場を堅持している。激動する国際情勢を朝鮮はどのように捉えているのか。朝鮮外務省が発信する談話や関係者の見解、国内メディアの報道などを通じて探る。
地域の自主的発展へ/中南米で自主化のうねり
国際問題評論家のペク・グァンミョン氏は14日、朝鮮中央通信を通じて記事を発表し、中南米で広がる自主化のうねりを紹介しながら「中南米はこれ以上米国の『静かな裏庭』ではない」と主張した。
中南米では近年、域内各国で政権交代が起きている。2018年以降、メキシコ、ボリビア、ペルー、チリ、ホンジュラスで左派政権が相次いで執権。昨年6月には独立後一貫して親米保守政権が続いてきたコロンビアで史上初の左派政権が誕生し、同10月にはブラジル大統領選でも左派候補が当選した。