【投稿】「消し去られた歴史」に学ぶ

群馬鉄山と太子駅を訪ねて

関東各地にある朝鮮人強制労働の現場を訪ねる歴史探訪（主催＝群馬県朝鮮女性と連帯する会）はこの間コロナ禍で中断していましたが、5月13日、3年ぶりに再開いたしました。

今回は、日本のアジア太平洋戦争末期の敗戦濃い時期、朝鮮人強制労働の現場になった群馬県中之条六合地区の群馬鉄山と旧太子駅をまわりました。

群馬初中のマイクロバスと乗用車で総勢29人が参加して行われました。

最初に見学した太子駅は、群馬鉄山の鉄鉱石を京浜工業地帯に運搬するために、1942年に着工し、45年1月に全面開通しました。かつて使われた線路や貨物車両が当時のまま展示されており、往時を偲ぶことができます。また約8km先の鉄山から索道で鉄鉱石を運び入れた、巨大なコンクリートむき出しのホッパー（鉄鉱石の貯蔵場）棟が異様な姿を晒しています。

65年3月に鉱山は閉山となり、太子線は71年に廃線となりました。