民族の心を学び、ルーツを共有/ウリマル教室ナルゲ開講式
2023年06月08日 08:43 民族教育インターネットウリマル教室ナルゲの2023年度開講式が5月29日、朝鮮大学校で行われた。総聯中央教育局の愼泰廣部長、中央青商会の朴泰憲副会長、宋明男幹事長、朝大・文学歴史学部の金成樹准教授、講師を務める朝大生6人が出席し、受講者と保護者は各家庭からZoomで参加した。
新体制、青商会もバックアップ
今年度で15年目を迎えるナルゲの設立の背景には、準正規教育網の構築と拡大という喫緊の課題があった。
総聯第20回全体大会(2004年)では、日本学校に通う同胞の増加に伴い、すべての同胞たちに民族の心を授けることを目的に民族学級、午後夜間学校、土曜児童教室などの準正規教育を同胞が暮らす至る所で体系的に整備することが中心課題として掲げられた。また、第21回大会(07年)ではその拡大が更なる課題として提起された。
そして翌年、準正規教育拡大のための実践の一つとしてナルゲが始まった。ナルゲは、朝鮮学校が近くにない在日朝鮮人の子どもたちにまんべんなく民族教育を行き渡らせるため、オンライン形式の授業体系をとった。
ナルゲでは朝大生が講師を務め、学習カリキュラムの考案はもちろん授業進行や課題の提示、子どもたちとの交流を担いながら、朝鮮語はもちろん朝鮮の歴史、文化を教えてきた。
ナルゲの経験を通じ同胞社会と接点を持つようになった同胞は少なくなく、元受講生の中には現在、留学同で活動する人もいる。