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すべての遺族が追悼できるよう/遺族の証言

2023年05月09日 09:19 文化・歴史

4月23日に新潟県佐渡市で行われた強制労働の証言を聞く集いでは、南朝鮮から来日した鄭雲辰さんが、佐渡鉱山に強制連行させられた父の体験と、残された遺族としての願いを語った。証言の一部を紹介する。

父の鄭雙童(ルビ:チョン・サンドン)は、1905年に全羅北道益山郡で生まれました。五代続けての一人息子だった父は、親戚もおらず、親の面倒を見ながら農家の家長として働いていました。

ところが30代後半になって、年老いた親と妻、幼い娘と生まれたばかりの息子を残し、佐渡鉱山に連行されました。村に割り当てられた動員人数は2人でしたが、みなが拒否したためクジ引きで決めることになったそうです。その結果、同じ村から李在花さんと私の父が当たり、強制連行されることになりました。たった1人の息子を「死地」に送り、無念がる祖父尾の姿を見て村人たちが胸を痛めたそうです。私の上の兄が1941年12月生まれで、父は(兄の)1歳の誕生日を過ぎてから行った、生まれてから2年ほどいた、という話をしていたので、1943年ごろに連行されたのだと思います。

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