〈トンポの暮らしを支える／こちら同胞法律・生活センターです! 33〉どうする？借金…債務整理について

最近テレビCMなどで、「（日本）国が認めた借金救済制度」という言葉をよく耳にするかもしれません。個人的には耳目を集めるための少し偏った表現にも思えますが、あながち間違ってもいません。借金などの多重債務でお金のやりくりに困ったときに、裁判所などを通じて解決する方法があります。コロナ禍で生活や、事業の経営状況（コロナ融資の返済も含む）が厳しくなった方々も少なくありません。実際にそのような相談が増えています。今回は、多重債務に陥った場合どのように状況を改善していくべきかといった「債務整理」について解説していきます。

Ｑ1.コロナ禍で資金の融資を受けました。今般、据置期間が経過し元本を返済していかなければなりませんが、いまだ経営状況が厳しく約定のとおり返済することができません。どのように対処すればよいでしょうか。

Ｑ2. 長年、収入が増えない中で、生活や養育にかかる費用だけが増えていき、そのためにカードローンでの借入、クレジットカードのリボ払いを繰り返していたところ、気が付けば債務は数百万円に膨れ上がっていました。近い将来、子どもの大学入学、結婚などまとまった資金が必要になることが予想されます。何か対処方法はあるでしょうか。

Ａ：いずれの質問についても、①任意整理、②民事再生、③自己破産を行うか検討することになります。