〈MBSラジオ差別発言〉弁護士らの見解

MBSラジオ出演者による朝鮮学校への差別発言について、これまで京都第1初級襲撃事件や高校無償化からの朝鮮学校排除など、朝鮮学校差別をめぐる訴訟に携わってきた弁護士らに見解を聞いた。

玄政和弁護士

上念氏の発言については、すでに関係者らから指摘されている通り「京都朝鮮学校襲撃事件」(09)の民事訴訟の判決(13年10月7日)において、裁判所に「学校法人としての社会的評価たる名誉を著しく損なう不法行為である」と判断された被告人の発言(「ここは北朝鮮のスパイ養成機関」)と同様のもので、学校法人の名誉を毀損する行為である。また、ラジオ放送という不特定多数の者が耳にする媒体でなされ、その後YouTubeやSNSでも拡散されていることから在日朝鮮人に対する偏見や差別、排斥意識を助長する行為でもある。