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愛知中高で「入舎式」/新校舎完工に際し

2023年04月06日 09:04 主要ニュース 民族教育

「入舎式」が5日に行われた

愛知中高の新校舎完工に際し、5日、「入舎式」が行われた。新たに建設された校舎で行われた式に、愛知朝高学区管下の総聯本部委員長たち、同校の金貴東校長をはじめとする教職員と在校生、保護者、同胞らが参加した。

1948年4月20日、愛知中高の前身となる「中部朝鮮中学校」が創立され、56年に愛知朝鮮中高級学校に改称した。61年には校舎を現在地の豊明に移転。73年3月、学校創立25周年を記念し、同地に鉄筋5階建ての校舎が建設された。

旧校舎が建設され50年の月日が流れた。校舎は、大地震が発生すると子どもたちの生命に危険がさらされるほど老朽化が進んだ。そんななか19年1月、愛知民族教育の未来を切り開き、また子どもたちがより近代的で、安全な校舎で学ぶための新校舎建設事業の推進が決定。40~50代の同胞たちで構成された「ミレ建設委員会」(黄充宏委員長)が発足された。

「ミレ建設委員会」は名古屋初級の新校舎建設(昨年に完工。愛知中高と同じ敷地に移転)、愛知中高の新校舎建設事業などを請け負った。

20年10月から新校舎建設のための解体工事が始まり、今年2月末に新校舎の完工を迎えた。

テープカットが行われた

「入舎式」でははじめに高級部3年生の生徒らによる歌と踊りが披露された。

続いて、「ミレ建設委員会」の李博之事務局長があいさつを述べた。

李事務局長はこの日、所要で式に参加することができなかった黄充宏委員長の「君たちの祖父母と保護者たちが代を継いで守ってきた愛知中高の新校舎で、頼もしい生徒に育ってほしい」という在校生へのエールを紹介しながら、新校舎建設に伴い、多くの協力と支援を寄せてくれた同胞、保護者、関係者たちに謝意を表した。そして愛知中高を東海北信地方の朝鮮学校に通う保護者や同胞たちにとって、「魅力のある学校、子どもを送りたくなる学校」に築いていくと話した。

在校生を代表し、李航旗さん(高3)が決意表明を行った。李さんは新校舎には「同胞たちの愛があふれている」としながら、「同胞社会に貢献できる人材になるため、新校舎で勉学と朝青活動に一生懸命励んでいきたい」と語った。

最後に愛知朝高学区管下の総聯本部委員長、建設委員会の李事務局長、同校オモニ会の権容子会長、生徒代表らによるテープカットが行われた。

(文・全基一、写真・盧琴順)

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