2022年度在日朝鮮学生中央口演大会/昨年に続き動画審査で
2023年03月29日 08:33 民族教育490余人の児童・生徒らが参加
2022年度在日朝鮮学生中央口演大会が動画審査形式で行われた。
2020年から続く新型コロナ感染症の状況を考慮し、昨年に続き2回目となる動画審査形式での大会に、各地の初中高級部から490余人の児童・生徒たちが参加した。
大会は、コロナ禍という厳しい状況でも、児童・生徒らが日頃の民族教育を通じて培ってきた朝鮮語や英語の素養を確認し一般化することで、民族性を守り発展させるだけでなく、世界を舞台に活躍する人材を育てるうえで重要な契機となるよう企画された。
実行委員会では当初、1月末と2月上旬に東日本、西日本で大会を組織する予定だったが、新型コロナ感染症が再拡大し、感染に対する不安が払しょくされない状況を踏まえ、会場に代わり動画審査の形式をとることに決めた。
一方、実行委員会では昨年、表彰の種類を優秀賞、奨励賞としたが、今回は金賞、銀賞、銅賞で評価するようにした。
今回の大会では、朗読・詩の朗誦・お話・スピーチ・チェダム(漫才)・芸術宣伝・演劇・英語暗誦・英語スピーチの9部門で審査が行われた。全185演目中、朝鮮語部門では43演目が、英語部門では9演目が金賞に輝いた。高級部の英語スピーチ部門は2月1日に対面式で行われ、1位から3位と努力賞の対象が表彰された。
審査委員たちは講評で、「中級部生徒らの水準が全般的に高かった。作品に描かれた登場人物たちの生活場面や感情心理をうまく掴み読んだ点で、明確な前進が見えた」(朗読部門講評より)、 「コロナ禍の中でも、民族教育を通じ逞しく育つ児童・生徒たちの誇りや喜び、抱負などを宣伝する作品が多かった」(芸術宣伝部門講評より)、「全般的に作品内容をよく覚え、英語を一つひとつ正確に発音しようとする姿勢と努力が見受けられた」(中級部英語暗唱・スピーチ部門講評より)などと評価した。
(賢)