重要兵器実験と戦略的目的の発射訓練
2023年03月24日 08:50 軍事朝鮮中央通信は 3月21日から23日まで行われた重要兵器実験と戦略的目的の発射訓練について次のように伝えた。
米帝と南朝鮮かいらい逆徒らの意図的でしつこく、挑発的な反朝鮮戦争演習騒動と対決姿勢は、朝鮮半島の軍事・政治情勢を逆戻りさせがたい危険水位に至らせた。
米帝と南朝鮮かいらい逆徒らが最近、さらけ出した対決狂気の無謀さと危険性は史上、その類例がない。
重なるわが政府と軍隊と人民の厳重な警告に顔をそむけ、その形式と内容において事実上の反朝鮮「占領」訓練を公然と、それも大規模的に危険極まりなく繰り広げた米帝とその手先は今後も、いっそう浮ついた対決姿勢で持続的な軍事的挑発に狂奔し、情勢を悪化させる見通しである。
このような重大な国家安全の挑戦的状況は、われわれをして平和的な社会主義国家建設活動をしっかり裏付けられるより強力な戦争抑止力、つまりいっそう進化した多角的で攻勢的な核攻撃能力を備えてその能力を全面的に強化し、その恐るべき威力で戦争を抑止し、平和と繁栄をしっかりと保証することを求めている。
膨大な核戦略手段の投入を前提とする敵対勢力の反朝鮮戦争企図とその遂行力量、それによる戦争様相の特殊性は、われわれをして全軍の全面戦争準備とともに、優先的に核戦力の質量的強化を必須に提起する。
朝鮮労働党中央軍事委員会は、国の防衛態勢を全面的に強化し、敵のいかなる核戦争脅威と挑戦にも迅速に対応し、徹底的に管理、統制するために、自衛的核戦争抑止力を向上させるための継続的な軍事活動を精力的に指導している。
朝鮮労働党中央軍事委員会は、核反撃仮想総合戦術訓練を策定、指導したのに続いて、3月21日から23日まで3日間にわたって、また他の軍事的攻撃能力の示威として敵に実質的な核危機について警告し、自衛的核力量の信頼性を検証するための訓練を指揮した。
敬愛する金正恩総書記が、重要軍事活動を指導した。
3月21日から23日まで、新しい水中攻撃型兵器システムに対する実験を行った。
わが国防科学研究機関は、今から11年前である2012年から新しい時代の戦争様相を研究し、帝国主義侵略軍の軍事技術的優勢を牽制(けんせい)するための自衛力強化の発展方向を規制して、新しい作戦概念から出発した水中核戦略攻撃兵器システムの開発を行ってきた。
2021年10月、国防発展展覧会「自衛-2021」で、党中央委員会政治局にこの水中核戦略兵器システムが非公開に報告された。
この秘密兵器は、朝鮮労働党第8回大会で「核無人水中攻撃艇『ヘイル(津波)』」と命名されたし、党大会以降これまでの2年間、50余回の相異なる最終段階の実験を経た。
敬愛する金正恩総書記がおおよそ29回の兵器実験を直接指導したし、党中央委員会第8期第6回総会で作戦配置が決定された。
水中核戦略兵器の使命は、隠密に作戦水域へ潜航し、水中爆発で超強力な放射能の津波を起こして敵の艦船集団と主要作戦港を破壊、掃滅することである。
この核無人水中攻撃艇は、任意の海岸や港で、または水上船舶が曳航して作戦に投入することができる。
去る3月21日、咸鏡南道利原郡の海岸で訓練に投入された核無人水中攻撃艇は、朝鮮東海に設定されだ楕円(だえん)および「8」字形針路を80~150メートルの深度で59時間12分を潜航して3月23日午後、敵の港を想定した洪原湾水域の目標点に到達したし、実験用戦闘部が水中爆発した。
実験の結果、核無人水中攻撃艇の全ての戦術技術的諸元と航行技術的指標が正確に評価され、信頼性と安全性が検証されたし、致命的な打撃能力を完璧(かんぺき)に実証した。
3月22日、各戦略巡航ミサイル部隊を戦術核攻撃任務遂行の手順と工程に熟練させるための発射訓練が行われた。
発射訓練に先立って、核攻撃命令認証手順と発射承認システムなど、技術的および制度的装置の稼働正常性とシステムの安全性を再検閲し、それに応じた各戦略巡航ミサイル区分隊の行動法と火器操作法を繰り返して熟練させるための訓練があった。
戦略巡航ミサイルには、核戦闘部を模擬した実験用戦闘部が裝着された。
咸鏡南道咸興市興南区域鵲島洞から発射された戦略巡航ミサイル「ファサル(矢)―1」型2基と「ファサル―2」型2基は、朝鮮東海に設定された1500キロと1800キロ辺りの距離を模擬した楕円および「8」字形飛行軌道を各々7557~7567秒と9118~9129秒間を飛行して目標を命中打撃した。
発射訓練で巡航ミサイルの超低高度飛行実験と変則的な高度調節および回避飛行能力を判定する実験も行った。
また、機種別に各々1発ずつ設定高度600メートルでの空中爆発打撃方式を適用して、核爆発制御装置と起爆装置の動作信頼性をもう一度検証した。
重要兵器実験と発射訓練は、周辺諸国の安全にいかなる否定的影響も及ぼさなかった。
敬愛する金正恩総書記は、重要兵器実験と戦略的目的の発射訓練結果に大きな満足の意を示した。
敬愛する金正恩総書記は、われわれの忍耐と警告を無視した米国と南朝鮮当局の無分別な軍事的挑発策動が増大するほど、われわれは最後までより圧倒的に、より攻勢的に、強力に対応して、敵の反朝鮮侵略企図をことごとに無力化させ、わが人民の平和な生活と未来、社会主義建設偉業を頼もしく守るべきだと述べ、そのための当面の戦闘的課題と恒久的方針を提示した。
敬愛する金正恩総書記は、米帝が同盟に対する防衛公約を唱え、同盟強化のさまざまな名分で地域情勢を危うくする軍事的しゅん動に必死に執着して、かいらい逆徒らの打算のない無謀さと「勇敢さ」を培養させており、せん越な行動をあおり立てていると厳しく叱責しながら、無謀な妄動で危険を自ら招いている敵にいっそう加速的に拡大、強化されているわれわれの無制限の核戦争抑止能力を認識させるための攻勢的行動の必要性について述べた。
敬愛する金正恩総書記は、徹底した戦争抑止力の圧倒的示威によって、米帝とかいらいの選択に絶望を与え、地域で軍事同盟強化と戦争演習の拡大を通じて得るものより失うものがより多く、さらなる脅威に近寄ることになるということを自ら認識するようにさせると述べた。
敬愛する金正恩総書記は、わが党と共和国政府を代表して、敵に再び無謀な反朝鮮戦争演習騒動を中断することを厳重に警告した。
朝鮮の核戦力は、戦争を抑止し、平和と安定を守ろうとするわが党と政府と人民の期待と念願通りに、戦争狂らの対決妄想を徹底的に粉砕するための自分の責任ある戦闘的機能と使命をいっそう破壊的な威力で向上させていくであろうし、圧倒的核対応態勢をあらゆる面から非常に強化していくであろう。
(朝鮮新報)