合計出生率が過去最低/ソウルでも学校の統廃合
2023年03月09日 08:30 Picks!DPRK北、南のホットイシューを独自の切り口で紹介する。
基礎掘削工事が拡大/平壌市西浦地区の市街建設
平壌市西浦地区のニュータウン建設(2月25日に着工)で基礎掘削工事が進んでいる。
このニュータウン建設は、2023年度の平壌市1万世帯住宅建設とは別途で、平壌の北の関門区域に4000余世帯の住宅を建設して新たな市街を完成させるプロジェクト。昨年12月末の党中央委員会第8期第6回総会で示された今年の重要な建設課題で、建設は全国から志願してきた10余万人の青年たちが建設を担っている。
3月3日発朝鮮中央通信によると、建設に着手した慈江道旅団の青年たちが基礎掘削工事を本格的に進めている。ほかにも、現場では日別計画の作成、備品の準備などの対策が講じられている。
一方、平壌市5万世帯住宅建設プロジェクトの今年の課題である和盛地区第2段階1万世帯住宅建設でも基礎工事が順調に進んでいるという。
機械、カバン、靴、服など/平壌で産業デザイン展示会
朝鮮中央通信によると、光明星節(2月16日)に際し、2月9日から3月9日まで平壌市産業デザイン展示会が行われた。
「強国の夢と理想を最高の高みへ」と題したテーマで開かれた展示会には金正恩総書記が指導した330余点の代表的な産業デザインが出品された。また、市内の産業デザイン部門、教育部門、工場などの活動家、創作家、デザイナー、教師、学生、愛好家らが630余点のデザインとサンプルなどを出展した。
展示会にはトラクターや農業機械をはじめとする機械製品、カバンや服、靴、ヘアアクセサリー、化粧品ケースなどの日用品、ロゴ、看板、建築物など、多岐にわたる産業デザインが出展された。
安重根の家族写真を復元/113年ぶりに、一般公開
南朝鮮メディアによると、1910年2月、安重根が亡くなる瞬間まで胸に抱いていたという家族写真がサムスン文化財団によって113年ぶりに復元され、一般に公開された。写真には安重根の妻と息子2人が映っている。
サムスン文化財団が安重根義士崇慕会、安重根義士記念館とともに安重根の遺物に対する調査に着手したのは2021年8月。家族写真の他にも安重根の遺墨2点も一緒に、昨年3月から作業を始めたという。家族写真は、日本のある所蔵家が2020年に南朝鮮に返還した。これらはサムスングループが運営するリウム美術館の保存処理技術により最大限元の姿に復元された。
合計出生率が過去最低/ソウルでも学校の統廃合
南朝鮮メディアによると、昨年の南朝鮮の合計出生率は0.78人と過去最低を記録し、前年に比べ0.03人減った。南朝鮮においての合計出産率は2018年(0.98人)に1人台を下回った。
一方、少子化の影響により、2023学年度の定時募集(日本のセンター試験に当たる大学修学能力試験の点数だけを利用する選考)で14校の大学の26個の学科で志願者がゼロとなった。
学齢人口の減少で、農村だけでなく都市部でも統廃合する学校が増加している。ソウルでは児童数の減少を理由に、2020年以降、小学校や中学校4校が統廃合された。ソウルの道峰高校は昨年、廃校が決定し、今年から新入生を受け入れないとしている。ソウルの普通科高校が生徒不足を理由に廃校するのは同校が初となる。
(朝鮮新報)