東京都知事、朝鮮人虐殺認めず
2023年03月02日 09:40 社会を知る~今週のnewsトピック~日本社会や在日同胞を取り巻くニューストピックを週に一度、紹介する。
東京都知事、朝鮮人虐殺認めず
関東大震災下の朝鮮人虐殺と関連し、東京都の小池百合子都知事は21日の定例都議会で「何が明白な事実かについては、歴史家がひもとくものだ」と答弁した。
この日、小池知事は共産党議員による代表質問に対し答弁。質問では東京都が作成した「東京百年史」に、震災下の朝鮮人虐殺は「震災とは別の人災」などと記載されていることが指摘され、知事の認識が問われた。これに対し小池知事は「歴史家がひもとくもの」と明確な答弁を避け、内閣府中央防災会議が発表した報告(2009年)など、すでに歴史的事実として確認されている朝鮮人虐殺を認めなかった。
小池知事は、震災下の朝鮮人虐殺をめぐって、歴代知事らが朝鮮人犠牲者追悼式典に送っていた追悼文の送付を、知事就任翌年の17年から事実上拒否し続けている。市民社会からは「史実を否定している」「同じ過ちを繰り返さないという誓いを反故にしている」などの批判が相次いでいる。
強制徴用被害者への早急な賠償を
日本の植民地支配下における強制徴用被害者の賠償問題と関連し、「日本軍性奴隷制問題解決のための正義記憶連帯」「民族問題研究所」などの団体は2月22日、3.1節までの1週間を「集中行動週間」にすると発表した。