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短編小説「大いなる心」2/チェ・ハクス

2023年02月24日 09:00 短編小説

いつものようにむぞうさに受話器を耳にあてたかれは、すぐにたばこの火をもみ消し、油と汗で光る椅子にもたせかけていたからだを、ぴんとのばして立った。顔色は興奮と緊張、それに不安がいりまじって、青白くこわばった。

「…そうですか…。いつですって?はあ、わかりました」

ムン・ドンチョルは立ち上がった。こめかみの血管がくっついていた。

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