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ロシア科学アカデミー朝鮮・モンゴル担当、アレキサンドル・ヴォロンツォフ部長が講演

2023年02月15日 15:30 対外・国際

米国中心主義への世界的抵抗

12 日のチュチェ思想全国セミナー(大阪市・難波市民学習センター)には、ロシア連邦全土の学術研究期間を包括する同国の最高学術機関、ロシア科学アカデミーの東洋学研究所で朝鮮・モンゴル担当部長を務めるアレキサンドル・ヴォロンツォフ氏がオンラインで参加した。「ヨーロッパと世界における正義と自主性のためにたたかうロシア」と題された講演の要旨を紹介する。

自主勢力の明白な台頭

こんにちの世界では、国家と人民の自主性のための闘争が極度に先鋭化している。ロシアは、その闘いの先鋭化した部分であると言える。なぜならロシアは、軍事的な方法で自主性のための闘いを余儀なくされているからだ。米欧諸国はウクライナ紛争を「ロシアによる侵略」とみせかけようとしているが、実際のところは NATO(北大西洋条約機構)の止めどない東方拡大がもたらしたものである。

アレキサンドル・ヴォロンツォフ氏ロシアのセルゲイ・ラブロフ外相は、ロシア公共メディアからインタビューを受けた際、米国の世界戦略における「アメリカ例外主義」を強調している。米国は新植民地主義的かつ米国中心の「法による秩序」を、世界中の国々に強制的に受け入れさせ、ごく一部の「例外的な」国々と共に世界を分割してきた。このような中で、ロシア、中国、イラン、ベネズエラ、キューバ、朝鮮のように、多極化した世界を構築しようとする国々は、「専制国家」と名指しされている。米国の指示に従うことを拒否し自主的に行動する勢力は、一方的な制裁、恐喝、脅迫などによって、ときには直接的な軍事力の行使によって抑圧され続けている。

しかし、数にしておよそ世界の 4 分の3を占める国々が、ウクライナ問題と関連した対ロシア制裁には与しなかった。 アジア、アフリカ、ラテンアメリカ諸国は、ロシアの立場に理解を表明している。アジアに関して言うなれば、ロシアは、中国とのあいだで二国間の戦略的パートナーシップを着実に強化し、東南アジアのASEAN諸国と緊密で多面的な協力関係を促進させて いる。また、イラン、パキスタン、スリランカ、朝鮮などとの関係も発展させている。

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