〈人・サラム・HUMAN〉群馬朝鮮人追悼碑反対を訴える/長谷川清さん(61)
2023年01月06日 09:00 論説・コラム実情に目を向ける社会に
昨年12月5日に行われた朝鮮人強制連行追悼碑の撤去反対を訴える群馬県庁前デモ。同年10月、有志らとともに第1回目を企画して以来、積極的に発信の場に立つ。長谷川清さん(61)。
「国の責任が問われるという点で、社会で起きている様々な問題と根っこは同じだと思っている」。在日朝鮮人が置かれた状況について考えるようになったのは、幼い頃に目にした風景が影響する。生まれ育ったのは東京・新大久保。いまでは朝鮮半島の文化を発信するメインタウンであり、朝鮮のみならず多文化が交わる街だ。その一帯で過ごした幼少期、印刷業を営む実家の近くには、在日2世が運営する惣菜店があった。