〈新春インタビュー〉ラグビー・李承信／同胞たちにさらなる勇気と希望を

李承信選手（写真はすべて盧琴順撮影）

昨年、朝鮮学校卒業生として史上初めて15人制ラグビーの日本代表（トップチーム）に選出され、活躍した大阪朝高出身の李承信選手（コベルコ神戸スティーラーズ所属）に、2022年を振り返り、新年の意気込みを語ってもらった。（まとめ・全基一）

―2022年はどんな年だったのか。

朝鮮学校出身生として、史上初めてラグビー日本代表にも選出され、初キャップも獲得し、躍動の１年だった。日本代表に選出されたときは驚いたが、素直に嬉しかった。何よりも、これまで支えてくれた人々に対する感謝の気持ちが大きかった。

昨年10月に行われたNZ代表戦に出場した

－トンガやニュージーランド、多文化・多国籍の選手たちに囲まれて。

現在所属するコベルコ神戸スティーラーズやラグビー日本代表には、色々なルーツや国籍、文化をもった選手たちがいる。外国の選手たちは自分のルーツや文化を大切にしているし、チーム内でも多文化を尊重する環境が築かれている。グラウンド内外で互いの文化を理解し、いい関係性を築けている。

－在日朝鮮人として、ラグビー日本代表に選出されて。