補助金停止7年、今も続く叫び/神奈川中高生の「月曜行動」
2022年11月16日 10:47 民族教育それぞれが抱える思い
2017年から始まった神奈川県庁前での「月曜行動」。2016年に県が朝鮮学校への補助金支給停止を決める暴挙に出た直後、当時の高級部生徒らが自主的に初めたスタンディング行動だ。プラカードを手に、県庁にいるであろう県知事や職員らに向け「朝鮮学校差別反対」を叫びつづけている。
7日の行動に参加した車晃太さん(高1)は、自分たちだけでない、後輩たちのためにも差別反対の声をぶつけたと話す。
「初級部6年生の妹がいるが、かのじょをはじめとする多くの後輩たちに同じ思いをさせたくはない。かれらが当たり前の権利を当たり前に享受できる日が来るまで、闘い続けたい」。
将来、朝鮮幼稚園の教員を目指しているという王美香さん(高3)も「いつになれば解決するのだろうか」ともどかしさを語る。
今年の夏休み期間、県下の朝鮮幼稚園で実習を行った王さん。「園児たちの屈託ない笑顔に心癒される反面、この子たちも排除のターゲットになっているという現実を突きつけられるようで苦しかった」。