スクールバス購入で支援募る/尼崎初中がCF開始
2022年10月27日 14:12 民族教育昨年に学校創立75周年を迎えた尼崎初中で、スクールバス購入のためのCF(クラウドファンディング)が展開されている。
現在145人の児童・生徒が通う同校では、近年、児童らを送り迎えするスクールバスが老朽化。来年には廃車が決まり、購入費用の一部を募るためCFを通じた支援プロジェクトを立ち上げた。
サイトでは、日本の公的支援が少なく慢性的な財政難に陥っている状況でも、地域社会全体で同胞児童らにアイデンティティを育んでいきたいとしながら「今後予期せぬ災害に見舞われた際には、学校施設を積極的に開放し、スクールバスも何かの助けになれば」と展望する。またCFを通して「朝鮮学校のことを、そしてこの国で民族教育が行われていることの意義を伝えていきたい」とし、幅広い支援を呼びかけている。
支援は3千円から。100万円を目標に掲げ、11月30日まで募っている。支援者には後日、メッセージカードやキーホルダーなどのオリジナルグッズが送られる。
同校理事会の申朝雄会長は「地域に根ざし『友好』と『多文化共生』のまちづくりに貢献してきた本校に、これからも安全に、そして安心して子どもたちが通える環境を整え」たいとしている。
(金紗栄)