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〈人・サラム・HUMAN〉「笹の墓標」展示館スタッフ/金英鉉さん(37)

2022年10月25日 12:31 暮らし・活動

拠点を守る存在に

金英鉉さん

京都中高を卒業し、朝鮮大学校政治経済学部で学んだ。大学卒業後は朝青京都の専従活動家として働く。朝青員や学生会対象者をはじめ、たくさんの同胞たちと接しながら「何をもって自分を朝鮮人であると形容できるのか」、常に考えてきた。

そんな時「笹の墓標」展示館と出会う。2013年のことだった。北海道上川郡の東川町で開かれた遺骨発掘事業に参加し、これまで発掘された強制労働犠牲者らの遺骨を目の当たりにした。

「家族のもとに帰れず、異国の地で眠る同胞の訴えを聞くようだった。なにもできず、ただただ涙が溢れてきた」。

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