「原爆死没者之碑」訪れ、朝鮮人被爆者を追悼/山口


朝鮮人被爆者を追悼する同胞

山口初中の教員や朝鮮大学校に通う同校卒業生をはじめとする同胞、朝鮮学校を支援する山口県ネットワークの日本人支援者らは8月24日、山口市宮野の「原爆死没者之碑」を訪れ、米国の原爆投下により犠牲となった朝鮮人被爆者を追悼した。

碑には、1981年に宇部市の共同墓地で発掘された朝鮮人被爆者2人の遺骨が、日本人犠牲者の遺骨とともに埋葬されている。

発掘に至るきっかけは、町内会長を務めたという地元民の証言。広島市内で被爆し「45年8月に宇部市にきた朝鮮人2人が亡くなり、町内会長として埋葬を指示した」というもの。

朝鮮人被爆者2人の遺骨が埋葬された「原爆死没者之碑」

山口県原爆被爆者支援センターゆだ苑、山口県被団協、広島県朝鮮人被爆者協議会、民団山口県地方本部、山口大ユネスコクラブによる共同作業により発掘された朝鮮人の遺骨は、翌82年9月に「原爆死没者之碑」に納められた。

追悼を終えた朝鮮大学校理工学部1年の金宣貴さんは「今日までここに碑があることを知らなかった」と驚きをあらわにした。金さんは「朝鮮人2人が埋葬された碑を前に、心ある日本人の方が毎年のように碑を訪ね、追悼しているという事実を聞いた。いまを生きる朝鮮人が、もっと過去の朝鮮人について知らなければならないと思った。また、日本人個人による追悼ではなく、日本政府が責任をもって追悼事業をしなくてはならないのではないかと思った」と感想を語った。

【山口県補助金対策委員会】