ピカピカミレキャンプ2022in広島/広島・岡山・山口の青商会が主催
2022年08月31日 11:18 民族教育来年もまた、3日間の濃い思い出
「ピカピカミレキャンプ2022in広島」(主催=ピカピカミレキャンプ実行委員会、共催=CSブロック青商会[広島県青商会、岡山県青商会、山口県青商会])が19日~21日にかけて、広島初中高、広島市三滝少年自然の家で行われた。このイベントに、広島県青商会の朴鮮柱副会長、岡山県青商会の安剛志会長、山口県青商会の呉徳一会長をはじめとする青商会メンバー、各地の教員、朝青員、朝大生39人と広島・岡山・山口の朝鮮学校、日本学校に通う43人の同胞児童らが参加した。
中四国地方に同じルーツを持つ仲間がいることを肌で感じ、同胞児童らが絆を深めることを目的に開催されてきた同キャンプ。CSブロック青商会では、コロナの影響により一時中止を余儀なくされたキャンプの開催を今年1月に決定した。
準備期間、実行委員会では、3年ぶり10回目となるキャンプ開催に向けて、2月の青商会役員ブロック研修会や広島初中高創立75周年記念大同窓会(4月)をはじめ、地域の各イベントで精力的に宣伝活動を繰り広げた。
2泊3日の日程は、学年を基本に班別で行われ、教員と青商会指導員がそれぞれ帯同。初日は、広島初中高に集合し、同校サッカー部部員らとの運動モイム、山口青商会が企画した脱出ゲーム「ミレキャンクエスト」で緊張をほぐした後、七輪を囲み焼き肉に舌鼓を打った。1日目のラストには実行委が準備した花火を楽しむなど、児童らは興奮冷めやらぬ様子だった。
キャンプ2日目、児童らは、広島県内のプール施設で遊んだほか、互いに力を合わせてカレー作りをしたり、広島朝鮮歌舞団・福岡朝鮮歌舞団と朝青広島「ヤットンバンド」による公演「ピカミレスペシャルステージ」を観覧したりと、キャンプの日程を満喫した。
また最終日には、「ピカミレ学園」と題し企画された「お金に関する授業&ワーク」(岡山青商会)や女性同盟広島県本部・アイプロが提供する「豪華昼食」など、目白押しの企画が並び、場内には、児童らの笑い声が終始響き渡っていた。
開催期間中、飲食店経営者が多く在籍する広島県青商会のメンバーが昼食と夕食の食材提供に奔走したほか、久々のキャンプ開催をバックアップしようと多くの同胞から賛助金が集まった。
参加者の声
2010年8月に第1回目が開催されたピカピカミレキャンプは、朝鮮学校と日本学校に通う同胞児童が一堂に会す中四国地方の目玉イベントだ。広島県内を中心に精力的に行ってきた宣伝活動の結果、今年のキャンプは成功裏に終わった。
岡山県から参加した崔絆世さん(6年)は、「たくさんの同胞の皆さんが協力して、僕たちを支えてくれたのでキャンプが成功したと思う。これで最後のキャンプになるが、大人になったら子どもたちを支えたいと思う」と、企画した青商会をはじめとする同胞への感謝の思いを口にした。
一方で、近年は日本の学校に通う同胞児童の参加が減少傾向にあったなか、役員らを中心に参加者集めに汗を流した今年は、日本学校に通う12人の児童らが参加を決めた。
岡山県から参加した井上稔也さん(6年)はキャンプに参加して「友だちが一番大事なことを学んだ。みんなと会えてうれしかった」と目を輝かせた。
また広島初中高に通う金愛瑛さん(6年)は「来年から参加できないけど、いつか会う機会があると思う。その時はここで出会ったトンムたちと、もっと仲を深めたい」と名残を惜しんだ。山口初中の崔世喜さん(5年)は「自分1人で行動するのも重要だけど、みんなで行動するのも重要だということを学んだ」と感想を語った。
【広島県青商会】